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農民生活の始まり。ハマるのでオススメしないスマホゲーム天地の如く③

「このゲームは農民ゲーよ。だからまずは木と米を作りまくるの」

リーダーのこの言葉により、僕の農民生活が始まりました。

効率のいいやり方をリーダーや頼りになる複リーダー、そして他の暖かいメンバーが教えてくれます。

そうするとガンガン城レベルがあがります。

戦闘力もガーンと上がっていくではないですか。

木と米、これがこのゲームの勝利への秘訣だったのか!

「こんなに早く上がるなんて、びっくりです」

チャットに抵抗がなくなった僕は、我が連盟「ケツロ」のチャットでそう発言しました。

しかしリーダーから返ってきた言葉は、

「それがねー、あがるの最初だけなのよ。このゲーム後々とんでもない量の資材を要求されるわよww」

「え、とんでもないってどれくらい……?」

「それは今はまだ聞かない方がいいわ。やる気なくすからwww」

「ええっ!?」

やる気をなくすくらい!?

いったいどれほどの量が必要なのか。

ちょっと調べてみようかなと思っていると

「調べたりしないほうがいいわよ 笑」

とのお言葉。

恐ろしいけどまあいうてもゲームなので、どうにかなるだろうと思っていました。

その時はまだ……。

さて、どんどん城レベルが上がり、作成することができる兵隊も強くなっていきます。

しかし強い兵隊は作るのにかかるコストも高く設定されているようで、これにも米や木を多く消費してしまいます。

なるほど、どうやらこのゲーム、何をするにもこの資材を消費するわけですね。

なので資材をどう貯めるかが重要なわけです。

そう思っているとリーダーからチャットが。

「とりあえず資材はメインアカウントだけで貯めるのは、実質不可能よ。今のうちに複アカを作ることをおすすめするわ」

という言葉。

なるほど複アカウントで農業をして、その資材を、やり方はわからないけれどどうにか利用するということでしょう。

でも複アカウントまで作るのはちょっと骨だなあ、と思っているとリーダーの言葉が続きます。

「ちなみに複アカは3つはあったほうがいいわよ。無理にとはいわないけどね」

なんと、それはちょっと無理かも。

メインアカウントだけでも大変なのに。

これは他のメンバーも同じだったようで、

「うーん、作れても1つまでかなあ」

という声が多かったです。

リーダーもその言葉のとおり、リーダーが複アカ作成を強制することは一切ありませんが、僕はそこでピーンときました。

多分作るなら「今」だろう、と。

資材をたくさん作るには城レベルもそれなりに必要になるので、後で必要だと思っても間に合わないな、と思ったのです。

そしてこのめんどくさくて普通の人は敬遠することをやってみることが、抜きん出るチャンスなのではないかなと。

僕のレベルは前回言った通り、連盟「ケツロ」内ではかなりの低ランクです。

もちろんリーダーを始め優しく接してくれる連盟ではありますが、戦闘力で下の方というのはなんかイヤです。

ここはやってやろうじゃあないですか。

複アカウントを作るためには、Twitterのアカウントを増やさなければなりません。

逆にいえばそれだけです。

フリーのメルアドさえ数の分だけあればいいですから、それほど大変なことではありません。

僕は思い切って4つ、複アカウントを作ることにしました。

最初のチュートリアルを4つぶん、もう一度やるのは面倒でしたが、まあテレビをみながら脳死でやればたいしたことはありませんでした。

さてこれでこの4つを我が連盟「ケツロ」に入れればいいのかなと質問すると、

「サブ(複アカのこと)は隣の連盟の領地、「サブサブ」に入れてちょうだい。同じ連盟同士だと、攻撃できないのよ」

よくみてみれば「ケツロ」の隣に「サブサブ」と書かれた領地があります。

ここは敵の領地だと思ったのですが、サブの置き場だったわけです。

ん、でもさっきの言葉がちょっと引っかかる。

攻撃?

質問すると、

「そうよ、自分で自分のサブを攻撃して焼き払って略奪するの。サブは、いわば自分専用の植民地ね。だから兵隊とか作っちゃダメよ。丸裸のノーガードで置いておくの。兵舎も城のレベルを上げるための分以外、ほぼいらないわ」

なな、なんと物騒な。

愛しのサブ達は僕自身に焼かれる運命だということなのでした。

っていうかこのゲーム、敵から資材を奪えるってこと?

「そうよw サブを作らない人のために言っとくと、そういう人は敵を焼きまくって略奪するしかないわ。戦争するのが目的のゲームだから何も問題ないけど、めっちゃくちゃ恨まれるわよ〜www」

なんて物騒なゲームなんでしょう。

せっかく貯めた資材を奪われる?

そんなことされたら発狂するしかありません。

でもやらなければ資材がたまらないのは向こうもこちらも同じ……。

これはとんでもないことになるのでは……?

「今はまだこのサバができたばかりだから落ち着いてるけど、もうすぐ騒がしくなるわよ〜。みんな引退においこまれないように、注意してねww」

一同騒然です。

皆僕より強いといっても、ほとんど全員が初心者でした。

リーダーは別のサーバーでやりこんでいたので、システムを熟知しているというわけです。

「冗談冗談。私のいう通り対策しておけば、たとえ負けても壊滅することはないから。でも何も対策してない人は、復帰不可能な傷を負うから、これから他の連盟では引退する人増えると思うわ。未経験者がリーダーをやっているところは特にね」

対策方はあるけれど、対策をとっていないとえらいことになるようです。

このリーダーの連盟に入れてよかったな、と心から思いました。

ですが続く言葉に愕然とします。

「でもあんまり平和だと暇だし、これからどっか攻めに行こっか」

唐突に戦争が始まるのでした。

続きはまた。

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