
DTMで悩むことの上位が、ストリングスの音だろう。
他の音色はなんとかなっても、ストリングスの音だけは納得がいかないという人が多いからだ。
そしてストリングスはポップスにおいて出番が多い。しかもメインとして登場したりする。
1番目立つのに、1番納得いく音がだせないことが多いというわけだ。
じゃあ生でいれようと思っても、金がかかりすぎる。
ギターならギタリストの自宅で弾いてもらってデータを送ってもらえばいい。他の楽器でもだいたい一緒だ。
しかしストリングスはスタジオを借りてエンジニアを雇って、最低でも4人の弦楽隊に依頼しなければならない。
まあプロ以外には無理だし、プロの現場でも最近は、ストリングスは予算がなくて生ではムリという時も多い。
しかし上述したとおり、ストリングスは納得できる音源が少ない。
そういう時、我々はどのようにしてストリングスをうちこんでいるのだろうか?
説明していきたいと思う。
目次
DTMおすすめストリングス音源と打ち込み方
定番だが2つ重ねるのが効果的
ストリングス音源は2つ重ねると効果的、というようなことを聞いたことはないだろうか?
これはほんとにそのとおりで、試しに違う音源を重ねてみよう。だいぶ変わることが体感できるはずだ。
Audio Modeling の SWAM Solo Stringsを重ねる
で僕は通常のstrings音源に、ソロ音源を重ねている。
Audio Modeling の SWAM Solo Strings というものだ。
こちらを見てほしい。
ペダルと、口で操作するブレスコントローラーまで使っているが、打ち込む分にはあとでパラメータをかけばいいので問題ない。
それよりこの音源、なんと物理モデリング音源なのだ。
通常の音源は、生のストリングスをマイクで収録するわけだが、こちらは違う。
いわばシンセに近い仕組みなのだが、どういうわけかこちらのほうが本物に近く聞こえる。
それは演奏表現(アーティキュレーション)を細かくつけられるからだろう。
結局楽器の音が生っぽく聞こえるかどうかは、音そのものよりも演奏した時のアーティキュレーションなのだ。
でこの音源、細かく打ち込むと本物にぐっと近くなるが大変だ。
だが混ぜることが前提なので、そこまで細かく打ち込む必要はない。
ベロシティーがポルタメントの数値になっているので、そこだけ調整してやればそれっぽくなる。
50くらいの値にして、時折30とか40の値にしてやるといい感じにウネウネなるはずだ。
ビブラートはほどよく欠けておかないと変な感じになるので、少しかけて固定しておいていい。(動画の中ではおそらくペダルでやっている)
通常のストリングス音源で人数感をだす
ソロ音源に、通常のストリングス音源を重ねてやる。
どちらが先ということはないのでご自由に。
僕は、
LA SCORING STRINGS 2.5
VIENNA
SPITFIRE CHAMBER STRINGS
SPITFIRE HANS ZIMMER STRINGS
kompleteのライブラリのストリングス
なんかを使い分けている。
LA SCORING STRINGS 2.5は1番気に入っているが、ピッチがあまりよくないので(そこがいいのだが)どうしても気になる時は除外する。
HANS ZIMMER STRINGSはポップスでは使いにくいので雰囲気だしの時に使う。劇伴なんかでは重宝する。
あとは似たりよったりだが充分使える。
以外にkompleteのライブラリにあるストリングスが使える。
viennaの音源を使っているらしいのだが、どういうわけか本家より良い感じになるときがある。
もっている人も多いかと思うので、試してみてほしい。
というわけでstringsオススメは?
というわけでオススメstrings音源は、
・Audio Modeling の SWAM Solo Strings
と
・LA SCORING STRINGS 2.5
・VIENNA
・SPITFIRE CHAMBER STRINGS
・SPITFIRE HANS ZIMMER STRINGS
・kompleteのライブラリのストリングス
のどれかをかけ合わせる
ということになる。
まあHANS ZIMMER STRINGSはちょっと使いにくいかもしれないので除外しておいていい。
SWAM Solo Stringsさえあれば、DAW付属のストリングスでもいい感じになっちゃうので、一度試してみるといいだろう。
それでは、快適なDTM生活を!