Sibeliusの画面

楽譜ソフトといえばFinaleかSibeliusが有名で、どちらかを使っておけば間違いないといわれている。

で、Sibeliusには完全無料バージョンである「first」というものがある。

・楽譜ソフトに何万も出したくないが、パソコンで簡単な楽譜が書きたい。

・でもいつか高機能な有料版を使うかもしれないので、どうせ操作を覚えるなら有名なものがいい。

という人はSibeliusにたどり着くだろう。

そして実は僕もそんな人間の1人だ。

あなたと同じ状態のこの僕が、Sibeliusをはじめて使ってみて、

これを覚えとけばこれくらいのことはできちゃうよ、

ということをまとめたので、参考にしてほしい。

この手のソフトは、余計な機能まで覚えると難しく感じてしまう。

最低限の操作だけおさえてしまえばいい。

無料楽譜作成ソフト・Sibelius firstの超簡単な使い方

できること・できないこと

できること

・基本的なことはできる

・コードの入力はできる。オンコードやテンションも入力可能。

・4パートまでの楽譜作成(2段使うものは2パート扱い)

・調号の設定、転調、トランスポーズももちろんできる

・リハーサルマークも「囲い枠」を利用すればうてる

・注釈文も入力可能

・リピートマーク、D.C D.S Coda ももちろん入力可能

・簡単な強弱記号、速度記号もあり

とまあ、それができなければ何なんだという感じだが、逆に考えればこれさえできればそれなりに楽譜は描ける。

できないこと

・5パート以上の作成

・3連符以外の連符は入力できない(5連符、6連符、7連符 等々)
だがかなり強引な裏技で、表現可能

・アフタクトの入力(別に休符を使えば問題ない)

・MusicXMLファイルのエクスポート(インポートは可能)

・PDF出力(後述するがOS側で可能)

という感じ。

5連符使えないとか無理、という人はSibelius firstは候補から外れる。

オーケストラを書きたい人も4パートでは不可だ。もっともそういう人はさっさと有料版を買ったほうがいい。

僕はバンド用のコードとメロディ譜、ストリングス用の4パートの楽譜しか必要ないので、Sibelius firstで充分だ。

連符もどうしても必要な箇所は手書きにするか、注釈文で「5連で弾いてね」と書いてしまう。

MusicXMLファイルのエクスポートは必要ないし、PDF出力はMac側の機能でできてしまうので問題ない。

「ああ、自分はこれくらいの機能で充分だな」と思った人は、早速使い方を見ていこう。

10分ほどで簡単に楽譜が書けるようになる。

なんで今まで手書きでやってたんだと思うほど楽ちんだ。

まずテンプレートから選ぶ

豊富なテンプレートが用意されている。必要なものを選ぼう。

Sibeliusの画面

コード譜とメインメロディを書きたいなら、高音部譜表を選ぶといい。

その後拍子とキーを設定する。もちろん後から変えられる。

縦書きか横書きかもえらぶことができる。

Sibeliusの画面3

基本的にはこれだけでOK!

覚えるのはこれだけ!

・まず覚えておきたいのが「N」キーだ。これで音符入力モードのON・OFFを切り替える。

・そして次に「⌘K」だ。これでコード入力ができる。

・画面内で右クリック。するとテキスト入力や拍子や調号の変更が並んでいるので必要なものを選ぼう。

・音符や休符の長さは3枚目の画像、テンキーから選ぼう。

なんと上記操作を覚えれば、それだけでこの画像の楽譜は完成する。

Sibeliusの画面4
楽譜の中身は適当(^_^;)
Sibeliusの画面5
右クリックしたところ。調号、テキスト、拍子記号があれば充分
Sibeliusの画面6
ここから音の長さを指定する

この画像の楽譜以外にほしいものがなければ、もうあなたはガリガリ楽譜を書いていくことができる。

to coda やD.S D.Cはもちろんあるので心配なく。

音符の長さと強引な裏技

シベリウス・ファーストは、32連符まで入力可能だ。

6連符は「3」という表記になってしまうが一応入力できる。

で5連符だが、僕はこんな反則技で書いてしまう。これが絶対イヤなら有償版をどうぞ。

ちなみに3連と16分で7連も表現できる。もちろん「7連でやってちょ」という注釈は忘れないように。

PDFの書き出し

シベリウス・ファーストにはPDFの書き出しは対応していない。

ができる。Sibelius firstは無料でインストールできるので、ちょっとあなたのPCでもできるか試してみてもらいたい。ちなみに僕はMac note Pro、OSはCatalinaを使用している。

まず左上の「ファイル」を選ぶ。

左側から印刷を選び、1番下の「OSダイアログを使用」を選ぶ。

ポップアップの左下「PDF」のところをクリック、「PDFとして保存」を選択。

これでPDFとして保存できる。

Mac別OSや、windows環境下ではできるかわからないが、一度試してみてほしい。

まとめ

どうだったろうか?

あ、全然無料でしかも簡単にいけるじゃん、と思った人もいるはずだ。

実際僕がそうだったからだ。

ポップスでコードとメロディを書く人や、ストリングス・アレンジとブラスアレンジをするくらいの人は、正直充分だと思う。

全然使えないじゃん、オーケストラ書きたいんだよっ! って人は、冒頭で述べたとおり、早く有料版を買うといいと思う。

また、無料版では物足りなくなった人なんかも、1つグレードアップして有料版にしてもよいだろう。

まあ僕には全然必要ないので、これで充分だ。

では、ガリガリ使い込んでいってほしい。

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