pro toolsの画像

プロのギタリストになるには、現代ではDTMができることがほぼ必須条件になっている。
だがそれはギタリストだけでなく、どのパートであっても同じだろう。

前回「プロのギタリストになるために必要なこと」でもそれについて触れている。
是非こちらも読んでもらいたい。

DAWについてはこちら。

では早速説明していく。
音楽でプロになりたい、DTMをやってみたいという方は、読んでおいて損はない内容だと思う。

プロギタリストになるためになぜDTMが必要なのか

DTMの画像

ギタリストは、これができないと仕事がない

ギターをスタジオで録音する機会が減ってきた。

スタジオで録らずとも、家で高クオリティな音で録れてしまうからだ。

プレイも限界まで追い込める。

たまに、「せーの」でドラムとベースと一緒にプレイしてほしいとか、
現場でプロデューサーと一緒にフレーズを考えてほしいとか、
絶対にアンプの爆音じゃないとダメなんだというこだわりがあるアレンジャーとか、
そういう要望がなければ、家でギターはとってしまう。

内容に不備がなければ、誰も損はしない。
スタジオは余った時間を他のことに使えるし、自分は重い機材をスタジオに持っていかなくていい。

「いや〜ギターは生でスタジオで録らないと〜」
と言う人は減ってきた。
随分認知されたと言っていいだろう。

さて、そこのプロになりたいあなた。
あなたがもしディレクターやプロデューサーだったとする。
予算の少ない中ギターを録らないといけない時、
あなたは家で録ってデータだけポンと送ってくれるギタリストと、
スタジオでなければ録音できないギタリスト。一体どちらに依頼するだろう?

もちろん腕に差があれば別だが、正直腕もDTMができる人の方が上だったりする。
アレンジに慣れているからだ。

で、答えは分かるよね?
圧倒的に前者に頼むことになる。

そんなDTMもできる凄腕ギタリストが闊歩する業界に入りたいあなたが、
DTMを身に着けない理由など1つもないのだ。

他の何ができなくてもよい。
ギター録音だけは家で受注できるようにしておこう。

Macとインターフェイス、DAWとアンプシミュレーターさえあれば可能だ。
過去の記事を参考にしてほしい。

DTMができないギタリストは、アレンジ力に乏しい傾向がある

「傾向」である。絶対乏しいわけではない。

ただそういう人は、どうしても音の重なりを立体的に考えられないし、
他の楽器への理解がない。

必要な時に必要な音を出せないし、不必要な時にいらない音をだしてしまう。

これは経験をつまなければ中々鍛えられるものではない。

毎日レコーディングの仕事が入っているならもちろん別だが、そうではないだろう。
そんな人は自宅で研究と訓練を重ねなければならない。

運良く仕事が回ってきても、そこに慣れていなければおそらく対応できないだろうと思う。

ギターの総合力を向上させるためにも、DTMは必須だ。

っていうか、アレンジャー兼ギタリストが多い

アレンジャー兼ギタリストの場合は、基本的にアレンジャーがギターを弾いてしまうことが多い。
(もちろん全部ではない)

つまりあなたには、アレンジャー兼ギタリストから仕事が回ってきにくいのだ。

っていうか、あなたがアレンジャー兼ギタリストになるべきである。

そうすれば自分が編曲する作品のギタリストはあなたである。

ディレクターもギタリストを雇う必要がないのでWIN-WINだ。
なんならギター分の手当もつけてくれるかもしれない。

さらにあなたが自宅でBassも弾き、ドラムとピアノ、ストリングス等を打ち込みトラックダウンまでするなら、
レコード会社や事務所も大喜びだ。
歌だけどこか小さいスタジオで録音してもらえばいいわけだ。

ベーシスト、ドラマー、ストリングス12人、
ピアニスト、調律師、レコーディングエンジニア、アシスタント、
を雇う必要がない。
18人ものプロフェッショナルの人間と、さらに高いスタジオ代も浮く。
全員の交通費やご飯代も浮く。

どうだろう?
そこまでできれば仕事がいっぱい入るはず、と思ったのではないだろうか?

だがこれらは現在では業界標準のスキルなので、できる人間はゴロゴロいる。
そんな人達でも仕事を奪い合っているのが現状なのだ。

あなたがプロのギタリストになりたいのなら、早く最低限のスキルは身につけたほうがよい。

プリプロに参加できる

例えばアレンジャーがピアニストやベーシスト、ドラマーなどギターが弾けない人であった場合、
プリプロを手伝ってと頼まれることがある。
それに参加すれば、レコーディングも弾いてよ、といわれることが多い。
プリプロでギャラがでない場合は当然である。

ちなみにプリプロとは事前のリハーサルのようなものである。(ライブであるかレコーディングであるかによって多少意味合いとニュアンスが違う)
上記の場合はレコーディングなので、レコーディングに入る前のアレンジ固めのことになる。
アレンジデモを作りレコード会社のOKをもらい、本番レコーディングに臨むのだ。

さて、あなたがDTMができない場合はアレンジャーの家にでも行くしかない。
だがアレンジャーの方も、家に来ず送ってくれりゃいいのにと思うはずだ。
ギターが弾けないアレンジャーの自宅に、
アンプシミュレーターが揃っている可能性も少ないだろう。

そんな人に、プリプロ手伝ってと声がかかる可能性が少ないことは、
誰にでも分かるだろう。

DTMの力をを使って、あなた自身が便利な人になろう

結局人は便利なものを求める。

ではあなたが便利な人になってしまえばよい。
それにはDTMの力を、全部自分の力にしてしまうことが早道だ。

そして困っているプロデューサーやディレクターを助けてあげればよい。
便利であればあるほど信頼とリピートは増えるだろう。

便利に使われてしまうのでは?などと余計なことは考えなくてよい。
あなたの便利さを痛感した人は、あなたなしでは生きていけなくなる。
中毒にしてから条件面を再び話し合えばよい。
限界までつりあげても、あなたにお願いしてくるはずだ。

まとめ

macの画像

如何だっただろうか?

もちろんギター1本で飯を食っている人はいる。
だがよっぽど凄まじい独創的な発想がなければ、そ
れだけでやっていくのは正直厳しい。
あなたが「やってやるぞ」というのなら止めはしない。

だが少しでも納得したのなら、是非DTMの世界に足を踏み入れてほしい。

僕はDTMをやっていたから音楽で食べれるようになった。
ギター1本では、きっかけを掴むことは不可能だったかと思う。

最初はとっつきにくい所はあるが、昔にくらべ随分わかりやすくなった。
調べればすぐに情報もたくさんでてくる。

どうかくじけることなく前に進めることを、心から願っている。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事