やる気の画像

僕は音楽で飯を食べている。

いわゆるプロの音楽家ということになる。

この業界にいると様々な「プロ」と呼ばれる人間と仕事をする。

色々話を聞くと、結局共通することは1つだなと思う。

何かを目指している、何者かになりたい人は、ぜひ参考にしてほしい。

(もちろん皆何かのプロだが、ちょっと今日はそういう揚げ足取りは一旦なし!)

何かのプロやスペシャリストになりたいなら考え方は1つ。アマチュアとの違いとそのマインド

「やる気のあるなし」は関係ない

「そちらの業界でプロに必要なものは何ですか?」

異業種のプロに、そんなことをたまに聞いてみる。

皆うんうん唸りながら「これかなあ」ということを複数答えてくれる。

実践するには中々大変なことばかりだ。

「それは大変ですね。やる気が保てない時はどうするんですか?」

僕はある時からこう聞いてみることにした。

面白いくらい同じ反応が返ってくるからだ。

それは、

「やる気? モチベーションってこと? それのあるなしって関係あるの?

という反応だ。

何で突然関係ない話をするの?というような顔をして、僕の問いに首をかしげるのだ。

さて、どういうことだろうか?

プロになるような人間はやる気があって当たり前?

いや違う。

やる気がなくてもやる気をだす方法を知っている?

いやそれも違う。

やる気のあるなしなど関係がないのだ。

あなたはやる気があってもなくても息をして食べ物を食べるだろう?

別に空気が好きで仕方がないわけでもないだろう?

今日はやる気がないので呼吸やめますとはならないだろう?

呼吸や食事は生きるために必要だというなら、他のことに置き換えてもいい。

やる気がなくても出勤し、やる気がなくても挨拶は交わすだろう?

プロになる人のマインドはだいたいこうだ。

自分の作品を作ったり技術の向上を目指したりすることと、やる気というものは関係がないのだ。

やる気があっても、やる気がなくても、

ただ、やる

のだ。

つまり、普通の人が努力と思っていることを努力と感じていないわけだ。

「あ~好きなことなら努力と思わない人いるもんね」

という風に思う人も多いと思うが、ちょっと違う。そういうのじゃない。

彼らは別に自らの研鑽に励んでいる時、楽しくて夢中かと問われればそんなことはない。

辛い時はもちろんつらいし、それを何年何十年と続けるのは皆同じようにしんどいことだ。

ただ、だからといってそれを続けるか否かの選択をする時に、やる気というものなどは介在しないという話だ。

ここがアマチュアと決定的に違う点だと僕は思う。

興が乗ったら続けてしまう人、ちょっと心配

興が乗ったら一日中でも続けてしまうような人。

それはそれで素晴らしいが、プロを目指すならちょっと気になる点がある。

あなたがやる気に左右されやすい性格なのかもしれないからだ。

もしそうでないなら問題ない。素晴らしい。

だがやる気がある時だけ没頭できて、そうでない時は放ったらかすのなら如何なものか。

もちろんプロを目指すのでなければそれでよい。そのほうがよい。

しかしプロや何かのスペシャリストを目指すのなら話は別だ。

例えば音楽なら「音を楽しむと書いて音楽です」なーんて言っていては話にならない。

自分がやる気というものに左右されていないか、考えてみよう。

違う視点から考えてみる

別の視点の画像

逆に、やる気があってもなくてもやらされるものを考えてみよう。

仕事が代表的なものだろう。

そういうものはやる気の介在する隙間があまりない。

眠かろうがダルかろうが楽しくなかろうが「やる」意外の選択肢がないはずだ。

数年続ければ必ずその職業のプロフェッショナルになっている。

そういう状態を意識せずとも1人で作り上げられることが、大切なのだろう。

他のことでも役にたつ

これは何も「夢」だとかそういうものを追いかける人にだけ向けている話ではない。

あなたがなにかのスキルを業務レベルまで高めたい時、この考え方は大いに役にたつと思う。

これだけは身につけたいと思うことがあったなら、自分の中の「モチベーション関係ないよリスト」に放り込むとよい。

コツとしては、興が乗った時にやりすぎないことが大事だろう。

きっとトータルの研鑽時間は長くなるはずだ。

気をつけてほしいこと

健康を表す画像

気をつけてほしいのは「体調不良によるやる気のなさ」だ。

これは休もう。

そして病院に行き療養しよう。

体は全ての資本だ。

それよりも大事なものなど存在しない。

くれぐれも健康には気をつけてほしい。

トータルの研鑽量はそちらのほうが必ず多くなる。

疲れてしまっている人

いろんなことに疲れてしまっている人、そういう人はこういう考え方をしてはいけない。

この記事はさあプロになるために頑張ろう、とか、頑張りたいけど長続きしないなあ、とかいう人向けだ。

心が風邪をひいている人は、まず自分を労ってあげよう。

焦る必要はないし、何かを実行するのに遅いことなど何もない。

険しいスペシャリトの道にこだわりがないのなら、こちらの考え方の方がおすすめだよ。

まとめ

ここまで読んでもらえれば、何をすればプロになれるか、という質問が少しずれていることが分かるだろう。

それよりもこうした考え方やマインドを学ぶほうが近道だと僕は思う。

「なるほど、無茶をすればいいわけね」と思った人、全然違う。

申し訳ないがもう一度読みなおしてもらいたい。

やる気、モチベーションに左右されてしまう人は、どうしても物事が長く続かない。

なぜなら人間皆、やる気など無い時の方が多いからだ。

僕など24時間中、23時間はやる気なしで過ごしている。

だけど音楽の研究はするし、ブログなんかも書いている。

おまけにイラストの勉強やプログラミング、英語なんかも学んでいる。

やる気などない。でもそれで構わない。

そんなもんあろうがなかろうが、

ただやる

だけなのだから。

それでは素晴らしいやるやるライフを。

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