
音楽でプロになるには難しいですよね。
何が大切なのか、と聞かれれば「個性」と答える人が多いでしょう。
ではプロになるためになにしてますか、と聞かれたら、技術を磨くことに血眼になっている人ばかりの気がします。
ちょっと矛盾してますよね。
その辺りのことをお話ししていこうと思います。
目次
音楽の世界で大切なのは技術?個性?プロになるには?
なによりも大切なのは個性
個性って、なによりも大切です。
わかってますよそんなこと、っていう人多いんじゃないですかね?
でもほんとにわかってますか?
1番大切だと言葉では頭の中にちゃんとあるのに、技術を磨く練習の方が多いんじゃないですか?
ほんとにわかっていたら、そんな行動してませんよね?
そういう人は、つまりは概念としては頭に入っているけど、ほんとの根っこではわかっていないということです。
音楽に関わらずエンタメ系の世界では、個性が1番大事です。
例えば絵描きさんの動画ですが、こんなのを最近みました。
15分くらいからですかね。
ま、この人の話はめちゃくちゃ面白いですので、全部見ても楽しいと思います。
でその15分くらいからとってもいい話をしています。
「技術なんかあったって役にたたない。みんなアシスタントになるためのことばかり知りたがるけど、アシスタントを目指しているわけじゃないよね?」
ということをおっしゃってます。
かなり深く語ってくれてるので、この一文だけで要約するのは気が引けますけど。
ま、めっちゃくちゃ共感します。
「絵なんか書いてりゃ勝手にうまくなる。それより大切なのは個性で目立つことだ」と。
楽器も同じです。
「楽器なんて弾いてりゃ勝手にうまくなる。それより大切なのは個性でその人にしかだせない音をだすことだ」
というわけです。
それを探究してたら勝手にうまくなるわけで、上手くないという人は、つまりは個性の探究も技術の練習も足りていないということになりますね。
Youtubeなんか見てても「めっちゃ上手い!こんなの弾けないわ」って人いっぱいいますよ。
でもほとんどの人がプロじゃないですよね。
彼らがプロになりたいかどうかはさておき、大切なのはテクニックじゃないんですね。
ま、テクニックを極限まで極めた凄技で個性をだす方法もありますが、音楽として楽しめるものまで昇華しているものは少ないように思います。
びっくり技って1分くらいしか観ていれなかったりしますからね。
テクニックでないところの個性をどう磨くかというのが、大切になります。
残っている人はみんな個性の塊
アーティストで長いこと残っている人って、みんな個性的ですよ。
どれくらい個性的かっていうと、嫌われるほどの個性をもっているんですよね。
みーんな最初は声がきもい、嫌、曲が変だから嫌いと、歌い方がいやと散々いわれてるんですね。
長く残ってるアーティストパッと思い浮かべると、ほぼ全員そうじゃないですか?
技術がすごいから支持されてる人って少ないですよね。
ま、全員めちゃめちゃハンパなく上手いですけどね 笑
下手うまとかいわれてる人のどこが下手なんだと。
うまと個性しかないわと。
さっき紹介した動画でも似たようなことおっしゃってますね。
個性を伸ばす努力ってしてます?
個性を伸ばす努力って結構難しいんですよね。
なんでかっていうと、ちゃんと自分で意識していないと消えていきやすいんですよ。
いや、それでも消えないものが個性なんだっていう人いますけど、周りを見渡してみましょうよ。
なんでもかんでも効率的に学べるようになって、個性的な人ってそんなに多くなくなりましたよね。
みーんな上手くてすごくて普通って感じ。
個性はちゃんと自分で認識して大切にしないと消えやすいんです。
技術の影に隠れてしまいやすいと言った方がいいかもしれません。
技術の影に隠れたものって、どこにいってしまったか思い出せないんですよね。
情報はある程度制限したほうがいい
今は本当になんでも学べてしまいます。
効率がいいのでいろんなことが簡単に上手になれます。
それはとっても素晴らしいことなので、それ自体はいいことだと思います。
ぜひガンガン頼っていろんなスキルを身に付けた方がいい。
でも、プロを目指すならそういうものには頼らない方がいいと思います。
できるだけ我流でいくほうがいいです。
変な癖がついてもいいです。
へんな癖こそ個性じゃないですか。
もちろん下手くそを個性と言い換えちゃあだめですよ。
僕は新しい楽器を今でも何個か習得しようと頑張ってますが、かなり情報を制限してます。
チューニングと楽器特有の操作くらいだけチェックして、あとは我流で切り開きます。
上手くなるスピードは遅いかもしれませんが、仕事に使うにはそっちのほうが絶対にいいからです。
絵の勉強も、ある程度情報を制限しています。
こうすれば上手く描ける、みたいなのをちょっと見ましたが、あ、これはあかんわ、と思いました。
いや、絵が上手くなりたいだけの人はいいんですよ。
そういう人には素晴らしいと思いますし、そういう人にむけて動画製作者は作っているので、winwinの関係で素晴らしい。
ただ僕は将来そっちも仕事に使いたいので、今のうちから制限しています。
変にうまくなると困りますからね。
そんな風に「プロになりたい!」って人は、ある程度初期から調節しといたほうがいいかなと思ってます。
何かを始めた初期は個性の塊ですからね。
我流で上手くなったものは評価されやすい
これは僕の体感ですが、間違いないです。
例えば映像なんかは、僕は1つのことしかできません。
1つしかできませんが完全に我流で試行錯誤したので、いい意味でも悪い意味でも僕にしか作れません。
もし「その感じ」がほしい人がいれば、僕に頼むしかないわけです。
自分で試行錯誤したものは、必ず効率の悪いものになります。
その意味不明な非効率な工程が、個性を作っていることが往々にしてあるんですね。
感心されたりするのですが、他のやり方を知らなかっただけ、ということが多いです。
絵具の存在を知らない人が鉛筆で色をだそうと編み出した技が評価された、みたいな感じでしょう。
なんで絵具使わないんですか?って聞いたら「え、そんな便利なものあるの?使う使う!」みたいな。
そこで使っちゃわない選択を自分でしていかなくてはならないわけですね。
僕は編曲を我流で試行錯誤しました。
ストリングスの書き方も我流です。
わからないからヴァイオリンを買って、ヴァイオリンも我流で研究しました。
その辺がいい具合に働いているなあと思います。
プロのミュージシャンは技術も個性も必要
いままでは主に「アーティスト」よりの話でした。
しかしアーティストをサポートするようなミュージシャンは、両方必要です。
上の動画の話に絡めると、アシスタントと漫画家先生の中間という感じでしょうか。
幅広い技術を求められますし、個性も必要です。
でも技術は弾いていればつきますよ。
個性は意識しないと隠れてしまいやすいので、しっかり管理したほうがいいです。
まとめ
結果両方必要ということになってしまいましたが、言いたいことのニュアンスは多少伝わったでしょうか?
「個性が大事」という言葉だけが先行して、本当にそこに焦点を当てられている人が少ないんじゃないかなと思いました。
悩んでいる人のヒントになればいいなと思います。
あ、あとね、「継続」が最強でなにより大切ですよ。
それでは、最高に個性的な人生を!