プロの音楽家のステージ
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音楽でプロになりたい人は多い。
そしてその方法を求めている人も多いだろう。
しかし本当に必要なことは考え方である。
それを実践していれば、なんだかんだなんとか飯が食えるようになる。

本記事では音楽でプロになるために必要な考え方をシェアしていきたいと思う。
音楽以外でも、あなたがなにかのジャンルでプロになりたいのなら、どんなジャンルでも共通すると思う。
なにかしらのプロになりたいのであれば、読んでもらえればありがたい。

音楽でプロを目指すには。必要な考え方はひとつ。

できます、やれます、やります、を口癖に

音楽の道で切羽詰まった時、僕はもうなんでもやった。
そのときの口癖が「できます、やれます、やります」である。

批判を浴びるかもしれないが、

できないこと、やったことがないこと

でも僕はこう答えた。

これでは詐欺ではないかと言われるかもしれないが、問題はない。なぜなら

「超短期間でできなかったこと、やったことがないことをできるようになればよい」

からである。

人間追い詰められれば大概のことはできるようになる。
では僕が答えた「できます、やれます、やります」について見ていこう。

僕が音楽でプロを目指すうえで実際に言った、できます、やれます、やります

まずは20歳くらいの頃、僕はバンドを組んで活動を始めた。
始めたばかりにも関わらず、でかいレコード会社の人と顔見知りになった。
「なにか音源(デモテープ、自主販売CD等)あるの?」
と聞かれた僕は二つ返事で「今作ってます。もうすぐできるので聴いてもらっていいですか?」
と答えた。

まあ今の僕の基準からすれば、その時何か音源を持っていなかった時点で失格なのだが仕方がない。
なにせバンドを始めたばかりで、オリジナル曲も2曲しかないのだ。

作曲の知識もあまりない。
DTMもできないし、そもそもまだDTMは発達していなかった。

「今作ってます。もうすぐできます」
という返事も、今のDTMが発達した時代なら普通に聞こえるかもしれないが、あの時代、まともなものを作ろうと思えばレコーディングスタジオを借りるしかない。
僕はすぐに30万を借金してかき集め、レコーディングを開始した。
並行して曲も書き、もちろんバイトもした。
2週間後、ほぼ不眠不休で5曲入りのミニアルバムを完成させ、件の人物に渡すことができた。
結果僕の人生は激変することになった。

ギターの講師募集の話を聞き、面接を受けたことがある。
ギターは弾ける。自信満々で面接に行った僕はびっくりする言葉を聞く。
「ところでウクレレは弾けますか? 今ウクレレの生徒しかいないんですよ」
ウクレレなど弾いたことはない。だがもちろん僕はこう答えた。
「弾けます」である。
帰りにウクレレと、ウクレレ入門の本を買ったのは言うまでもない。

こんなことはホンの一例で、他にも例をあげればゴロゴロある。
とはいえここまでは音楽関係である。
まあできないこともなくはない、と思うだろう。

しかし1番勇気がいったのはこれだ。
「君、アニメーション作れる?」

無茶をいう人もいるものだ。
しかし僕は「できますよ」と言ってなんとか形にして納品した。
正直死ぬかと思ったくらい大変だったがなんとかなった。

プロを目指すなら「無責任」ではいけない

随分無責任な人だな、と思った人もいるだろう。
しかしちょっと違う。
矛盾するようだが、無責任ではいけないと思っている。

例えば前述のアニメーション。
どうしても自力できなければ、自腹でアニメーターを雇う覚悟で返事をしている。
基本的に全責任は自分が負う前提で、返事をする。
どんな形であれ納得してもらえるものを納品する、という覚悟で全てを行うのだ。

これが「なんでもできると返事しておいて、平気で全部放り出す」というのであれば逆効果だ。
あなたは完全に信用を失い、2度と仕事をもらうことはないだろう。

もちろん僕は仕事を放り出したことは1度もないし、納期に遅れたこともない。

無茶なことを言う人は、人材を求めている

無茶を言う人はこの業界しょっちゅういる。
ここで「いや、難しいですね。頑張ってみたいですがそちらに迷惑をかけては申し訳ないし、、、」
なーんて言っているようではダメだ。
「ああ、できますよ。納期はいつです?」
くらいのスタンスでいるとよい。

こういう人は稀有である。
そういう稀有な人材を求めている相手に、自分を供給してやれば、仕事は増える。
自ずと繋がりも増えコネクションが生まれる。
そして信頼が増すのだ。

とはいえギャラの面で無茶を言う人とは距離を置こう
それは無茶の種類が違う。
いいように使われるだけなので、後に繋がりにくい。
「なんでもできます」という人と「なんでもOKです」という人は全然違う。
ギャラはしっかりもらわなければならない。

そして過労にも気を配ろう。
いくらなんでも過労死したり、病気になったり、体調不良で事故を起こしてはならない。
そのあたりはしっかり自分で管理しよう。

まとめ

如何だったろうか。

「できます、やれます、やります」という考え方は、きっとあなたを成長させる。

例えば今、僕は画像ソフトをいじくっている。
その腕前はといえばこんなところだ。

顔の画像

ひどいものである。
しかし「何かイラスト描ける?」と聞かれれば、
「描けますよ、納期はいつです?」
と尋ね、凄まじい勢いでイラストについて学び、なんとか納品するのだろうなと思う。
そしてそれは次の仕事を生むかもしれない。
そうでなくても自分のスキルが1つ増える。

なんでもできるという考え方は、あなたのまだ見ぬ可能性を掘り起こすきっかけになるだろうと、僕は思う。
とはいえ、本記事はななめ読みでは大事故に繋がるおそれがある。
ぜひ隅々まで読んで、十分に咀嚼して、プロを目指す上での糧にしてもらえれば幸いだ。

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