
実はアレンジャーやプロデューサー、またはディレクターというものは、誰がどんな機材を持っていて、どれくらいの理解力でその機材を扱っているかということを、結構細かく知っている。
どうも仕事が伸びない、増えないという悩みを持つ人には参考になるかもしれない。
他業種でも似たようなものだと思うので、何かのプロになりたい人は参考にしてほしい。
目次
音楽の仕事を増やしたいなら、機材への考え方を見直してみよう
機材を買うと仕事が増える。

な〜んていわれていたりする。
これ結構本当である。
いや、仕事がないのにそんな出費できるかよ、
仕事が増えたら必要なものを買おう、
なんて思っているそこのあなた、
それでは遅い。
実は僕もわかかりし頃そう思っていたのだが、
先輩にしつこく言われたものだ。
そんなにいうならちょっと高級アンプでも頑張って買うか、
と買ってみたら、そこからギュンと仕事が増えた。
出資に見合ったリターンがあったということになる。
その頃からだろうか
「この機材でトータルいくら稼いだ」
という感じで、身の回りの機材を見るようになった。
これは決して悪いことではない。
fractal Axe FX2などは30万ほどで買った。
高いと思います?
でもFx2ちゃんは
その額の100倍程は軽く稼いでくれた。
後継のFx3がでた時に下取りにだすと、20万ほどで売れた。
差し引き10万ちょっとでかなりの稼ぎになったということだ。
今はFx3が元気に頑張ってくれている。
こういった経験をすると
「未来への投資」といった感覚で
機材を購入できるようになる。
自然と趣味嗜好だけに流されることは
少なくなってくる。
同じような機材ばっかり買ってしまう人は、
一度別の尺度で購入機材をみなおしてもいいかもしれない。
いつ使うんだ?というようなニッチな楽器を買っても、
それで稼いで取り戻せばいいと思って買うようになった。
特殊楽器のスキルもおまけでついてくる。
あんまり出番はないけど、
その楽器といえばあなた!となればかなり強い。
「いやいや、ニッチな楽器でも、それ専門の化物がいるからかなわないよ」
と思うかも知れないが、別にそんなことはなかったりもする。
意外にポップスへの対応が苦手な方もいらっしゃるし、
ギタリストが見よう見まねでやったほうがかっこいい場合もあるのだ。
(練習はもちろん必要)
何をやってみるかはあなたのセンス次第だが、
損にはならないと思う。
モノにならなくても、アレンジャーになった時に、
その楽器を触ったことがあるかないかでは大違いだったりするのだ。
車を買うと仕事が増える?

僕に機材の購入を勧めていた先輩は、
次に車の購入を勧めてきた。
「こいつオレを足にでも使おうとしてるんじゃないだろうな?」
と一瞬思ったが、先輩のアドバイスで仕事が増えたのは事実だ。
えいやと買ってみたらまた仕事が増えるようになった。
手が回らず断る案件がでてきたほどだ。
正直ミュージシャンをやるには車が必須だ。
車で自分の機材を運ぶことが前提の現場には、
車を持っていないと呼ばれなくなる。
もちろんその度レンタカーという手もあるが、
そっちの方が高くつく。
特にドラマーは必須。
プロで活動してるドラマーで車を持ってない人はいないと思う。
意外と知られていないのだが、
プロが使うリハーサルスタジオにはドラムなんて置いていない。
ギターアンプなんてものやキーボードもない。
全て持ち込みが前提だからだ。
むしろあったらジャマである。
ドラマーは特に物量が多いので、
個人でローディーを雇っている人も多い。
あなたがドラマーで誰かのローディーになり、
そこから仕事に繋げたいなら、
車を持っていれば重宝されるだろう。
ただし、その場合はいいように使われる可能性もあるので、
それは気をつけたほうがいい。
都心で車を維持するのは大変なので、少し離れた所に住むといいだろう。
こちらの記事を参考にしてほしい。
あいつアレができてアレも持ってる
あいつはアレができてアレも持ってる、あいつはアレが上手くてアレもできちゃう。
そんなことは依頼側の頭には全部入っている。
だって自分の作品の出来に左右するんだもん、当然だよね。
で、できる=持ってるなんだよね。
だから機材を持っているということは、すごくだいじ。
それだけで仕事に呼ばれる可能性はあがる。
僕は引き寄せもあると思っている
今まで、物質としての「物」ありきで話を進めてきたが、僕は「引き寄せ」もあると思う。
というかこれの方が大きいと、僕は思っている。
引き寄せの法則ってなんじゃらほいって人はこちらを参照してもらいたい。
「機材」という「物」があると、引き寄せパワーは高まる。
だって信じられるじゃない?
引き寄せの難しいところを挙げるなら、真に信じきれるかどうかにある。
「物」があると信じる力は上がる。高級であったり、希少なものであればまた上がる。
そこにあなたの腕前が加わるのだ。
鬼に金棒というものだろう。
自信満々に振る舞うこともでき、それが信頼をうむはずだ。
まあこういうちょっとスピリチュアルともとれる考え方が嫌いな人は、この項は無視してもらって構わない。
けどね、これが1番大きいんだよね〜、マジで。
まとめ
もちろん何のツテもない状態で機材を買っても、仕事が舞い込むことはない。
普段の営業努力は怠ってはならないだろう。
買えばいいというものではないことにも注意したい。
「投資」と考えて多角的に物事を検討する癖をつけるのがいいと思う。
生活費まで失う必要はないので、ムチャはしないでほしい。
それでは、また。