
散歩するぶんには最高なんじゃない?
目次
渋谷の再開発
とっても過ごしやすくなった渋谷

昨今渋谷は再開発バブルの真っ只中。
そして僕はそれを大いに歓迎している。
なぜならあの人が多く歩きにくく鬱陶しい街代表の渋谷が、非常に快適に遊びやすい街に変貌しているからだ。
特にヒカリエ、スクランブルスクエア、渋谷ストリーム、フクラスが車道を渡る必要なく、屋根付きの通路で繋がっていることには驚いた。(フクラスへは2020年8月開通予定)この4施設をブラブラしているぶんには雨にも濡れないし、移動で暑いかな寒いかなと思う頃には次の施設についている。各施設トイレも清潔で、窓から望める景観もいちいち美しく、不快に感じる要素が全くないのだ。
渋谷苦手だなあと思って敬遠していた方、久しぶりに遊びに行くとまた大分変わった印象をもつだろう。(センター街の方はまた別だが)
MIYASHITA PARKとは

渋谷には宮下公園という有名な公園があった。
有名と言っても家族連れやカップルがのんびり過ごす、代々木公園のような名の売れかたではない。
きったねえ公園として有名な場所だったのだ。
僕も上京した折に有名な公園だしということで2度ほど通ってみたが、もう来ることはないだろうと思い実際その通りになった。
ま、そんな公園が商業施設として生まれ変わった、というわけ。
MIYASHITA PARKに行ってみた
とりあえず行ってみる
検索してみるとまだまだオープンしたばかりだからなのか「こんな店もこんな店もこんな有名な店もあり、注目を集めそうだ(キリッ)」みたいな記事ばかり。
ここはパンピーの正直な感想でも聞きたいなあと。(これはほんといつも思うよね)
というわけでパンピー代表である僕が、実際に行ってみた。
僕が行ったのはオープンから一週間後、まだコロナの影響で入場制限がかかっていた時のことだ。(2020年8月7日からは入場制限解除)
とはいえ外で待っている人もおらず、制限しなければいけないほどの来場者数ではなかったようだ。
まずは食事、のはずが……パフェ?
ついたのはちょうどご飯どきの13時頃。
まずは何か食べようかとフロアガイドを眺めてみる。
南北縦に長細い公園を再開発したのだから、当たり前だが南北縦に長細い。
そのおかげか全体に何があるか把握しやすく、パネルで見つけたお目当ての店には特に迷うことなく辿りつけた。
ちなみに半オープンテラスの渋谷横丁も施設内に内包しているが、再開発施設の空調設備を最大限に謳歌したい僕としては、今回は候補から除外させていただいた。
ただあそこで飲む酒はたまらなく旨いであろうことは間違いない。それは次の機会に譲る。
さて、昼飯である。
こういうとき、無性にマクドナルドに行きたくなる(実際中のフードコートにある)アマノジャクな自分を抑えこみ、僕が選んだのは吉祥菓寮(キショウカリョウ)というお店の「きなこパフェ」だった。
ご飯じゃないじゃんというツッコミがはいることは重々承知だが、見よ! このきなこパフェの旨そうなこと!

正直申し訳ないが、宮下パーク内の食事は、まあこういう施設にありがちな店舗が多かった。
各ジャンル卒なくいろいろ。
もちろん食べたらとてもおいしいのだろうけど……。
そこにきてこのきな粉パフェは異彩を放っていたのだ。腹が減ったらあとでマクドでもなんでも食べればいい。
これは何がなんでも食べるしかあるまい。入店だ。
女子ばかりの店内でソワソワしながら待っていると、この金色の宝石のようなパフェが現れた。
正直こういうパフェは写真に実物が劣ることが多々あるのだが、これは逆。
メニューにのった写真より、実物の方が旨そうだった。
そして驚いたことに
「こちら『追いきなこ』になります。ご自由にどうぞ」
と言って、トンとそこそこきな粉の入った器を置いていった。
まるで吉野家の紅生姜かのように高級きな粉を惜しげも無くくれるのである。
最初の数口だけでなく、最後の一口にいたるまできな粉を味わい尽くせるのだ。
これは最高だ、と一口食べたところからあまり記憶がない。
あまりに旨すぎて一気に完食し、気づけば会計をして店を出ていたのだ。
吉祥菓寮、恐るべし。
とまあ冗談はさておき本当に美味しかった。追いきな粉のおかげでプロテイン感覚で食べれたので、結構お腹も膨れました。ま、普通は先にご飯食べたほうがいいよ。
店舗は少し個性的な店が多い
そこからやっと施設内を散策へ。
ま、なんというか、少し変わったお店が多い印象。
というより、「どうです、うちの店変わってるでしょ? 個性的でしょ?」というよくあるお店が多い印象。
ただそんないやな感じはしないかな。
ヴィレバンのうざさをめっちゃ薄めてお洒落にしたというか、そんな感じ。
だから見てるぶんには結構楽しい。
可愛いものや笑えるもの、見たことないようなものもある。
ただ買いたいと思うものは一つも売ってないだけで。
屋上には目玉の公園
屋上は過去の宮下公園を彷彿とさせる――かは分からないが、サンルーフのない公園となっている。
これはきっと素晴らしい。
素晴らしいのだが真夏の炎天下では地獄でしかない。
一目みるなり退散することにした。
だが、春や秋には最高のスポットになるだろうことは容易にわかった。
その頃にまたこの屋上公園に訪れることにしよう。
MIYASHITA PARK 渋谷においてオンリーワンの価値をもつ

きな粉のパフェが美味しかったこと以外なにも褒めてない気がするのだが、実はMIYASHITA PARKに対する僕の評価はめちゃ高い。
それはMIYASHITA PARKが渋谷においてオンリーワンの価値を持っているからだ。
ではそのオンリーワンとは何か。
それは
「渋谷で唯一、屋内を散歩できる施設」
であることだ。
これほどのストロークをもつ建物は他にない。
ヒカリエ、スクランブルスクエア、フクラス、パルコのように上に高い建物はあっても、横に広い建物は皆無だったのだ。
高層商業施設の中を歩くのも楽しいが、如何せんここまで広くはない。
各階のフロア面積を足せばたしかに広いのだろうが、散策しているとなんだか各フロアをこなしているような気分になったことはないだろうか?
だがMIYASHITA PARKにはそれがない。
通りにある変な、いや変わったお店を眺めながら、ブラブラ散歩をしている気分。
そう、ここはその名の通りあくまで公園で、店舗は脇役だったのだ。(店からしたらたまったもんじゃないだろうが)
歩いているだけで楽しい所なら、他にも渋谷にいっぱいあるよ、という声が聞こえてきそうだ。
しかしそこに屋根と空調はあるだろうか?
ぼくは夏の炎天下や冬のクソ寒い中、歩いて楽しいとは思わない。(ハイキングとかは別)
春や秋でも雨の中歩くくらいなら、家で寝ておきたい。
だがどんな季節、どんな天候でも、このMAYASHITA PARKは、快適に遊べる渋谷の公園になったのだ。
渋谷においてオンリーワンの価値をもつと言っても、少しも過言ではないはずだ。
なんだかんだデートにおすすめ
商業施設を楽しむには、結局ショッピングしてなんぼのところがある。
とはいえデートのたびに何か買ってたら、お金ももたないし、そもそもこの時代欲しいものってそんなにない。
だがMIYASHITA PARKでは歩いているだけで楽しいし、変な雑貨屋も多いので話のネタもつきないはずだ。(あれだけネタがあって尽きるなら君の力量不足だ)
なので初デートに渋谷を選び、どこに行こうか迷っているならMIYASHITA PARKを候補の一つにいれても問題ないと思う。
なに、もし宮下パークが期待外れだったら、このブログをくさせばいいのだ。
「こいつのブログでこう言ってたけど、全然違うじゃんね」
と責任転嫁してくれてよい。
そのあとは
「もう道玄坂の方に行こうぜ」
と言って河岸を変え、大逆転シュートを決めることを切に願っている。
んなことが可能なら、MIAYASHITA PARKでもうまくやれるはずだけどな!
以上、MIYASHITA PARKに行ってきたごく普通の一般人の、感想&レビューでした。