
こんにちは、本が大好きヒカリンです。
私が東野圭吾さんのことを大好きなことは、以前お話ししました。
そして同じくらい大好きな作家さん、がこの「宮部みゆき」さんです。
宮部さんは心理描写が巧みなため、著書を読んでいるとまるで自分が登場人物と同化したかのような錯覚を覚えます。
物語の中でつらい思いをする主人公がいると、読んでいる自分の胸が締め付けられるような感覚を覚えるほどなのです。
そのため、読んでいる本の中に入ったような感覚をえられるんですね(本の中に入るお話も宮部さんの著書でありますが……)
没入感半端ないのが、宮部さんの小説の特徴といえるかもしれません。
私は宮部さんと東野さんの本が素晴らしすぎて、しばらく他の本が読めなくなったことがあります。
面白くない本を読むくらいなら、お二人の著書を繰り返し読んでいた方が有意義だったからです。
ま、今はそれではいけないと思い様々な本を読み、他にも素晴らしい作家さんに出会いましたが、中々当時のような体験はできません。
まだ読んでいない方は、ぜひ宮部みゆきさんの著書に触れてみてもらえたらと思います。
それでは厳選したおすすめをご紹介します!
私はネタバレが大嫌いなので、もちろん
ネタバレ一切無し
ですのでご安心を。
物語の世界に没頭したいなら、宮部みゆきの小説を読もう
龍は眠る
数多いる作家、数多ある本の中で、1番好きな作品としてこれをあげる人がいるほど、とても人気のある小説です。
宮部さんの著書では特殊な能力を持った登場人物が現れることがありますが、その代表のようなものでしょう。
物語で超能力が出てくると、羨ましいなとか自分も使えたらこういう風に使うなとか思うことはありませんか?
でも宮部さんの著作にでてくる超能力者たち、彼らをうらやましがることはほとんどありません。
むしろ、自分は普通の人間でよかったな、と思うのではないでしょうか。
彼らはその能力が故に、我々がする必要のない苦悩苦労を抱えているのです。(そしてその描写が切ないほどうまい!)
それ点一つとっても、宮部さんの著書が単なる超常を扱っただけのものではないことが分かるのではないでしょうか。
人生の道に迷う記者と超能力を持ってしまった少年の邂逅を描くこの作品は、あなたの小説感を変えるほどの作品になりえます。
ボリュームは結構ありますが、一気に読んでしまえるので、ぜひ読んでみてください!
レベル7
「レベル7まで行ったら戻れない――」
本の裏表紙を見たらあらすじの文頭にこんなことが書いてあるんです。
気になりますよね?
一体何? ってなりますよね?
気になって気になって読んだあなたは、本格サスペンスミステリーの醍醐味を、作品中でこれでもかと味わうことになるでしょう。
とにかく先が気になる小説です。
「レベル7を読み始めたら眠れない――」
と裏表紙には書いてもいいかもしれません。
この本は、ある二つの実際に起こった事件から着想を得ていると思われます。
さすが社会派推理小説家さんです。
でも、何を書いたって面白いんです。
地の文が面白くてスラスラ読めてしまうのは、東野圭吾さんと同じですよね。
火車
この作品はインパクトが強すぎて、本屋で宮部さんの著書コーナーに行くたびに、この本のラストシーンが目に浮かびます。
小説なのに目に浮かぶなんて不思議かもしれませんが、リアルな映像がありありと目に浮かぶのです。
なんてヘタに言いすぎるとうっかりネタバレしてしまいそうなのでやめておきますが(^_^;)
クレジットカードによる多重債務者の激増という社会問題にフォーカスした作品で、それを背景に物語は進んでいきます。
1980年代のこうした問題は、3〜40年たった今でもそんなに変わることないんじゃないかなと思います。
むしろひどくなっているような気さえしますね。
宮部さんの代表作でありミステリー史における傑作です。
絶対に読んでほしい一冊です。
パーフェクト・ブルー
ワンちゃんが主人公のこの作品、犬の一人称で話が進みます。
それで推理ものなんて大丈夫なの? と思ってしまいますが、宮部さんは「財布の一人称」で話を展開されるような無茶なお方ですから、そんなのよゆうなわけです。(長い長い殺人)
さて、このお話、今まで紹介したものと違い、けっこうほっこりするお話しです。
宮部さんの長編第一作から読んでみるのもよいかもしれませんよ!
模倣犯
模倣犯の映画を見てしまったという方、あれは忘れてください。
ほんとかどうかわかりませんが、ご本人も怒って席を立ってしまったというほどの作品ですから。
しかし本家本元の原作は違います。
紛うことなき名作です。
ま、これだけ面白ければ映画にしたい気持ちもわかりますよ。
しかも劇場型犯罪ですからね。
それをあんな悲惨なことに……。
おっとこれは小説紹介でした(^_^;)
さて、この模倣犯、文庫本で5冊という長編です。
ですが!
一気に読んでしまうこと間違いありません。
とにかく先が気になるんですよ。
宮部さんがこれでもかというほどエンタメすると、こうまで面白くなるのかと、唸らずにはいられない作品でした。
読むの大変だから映画でチェックなんてしちゃダメですよ。
そんなんするくらいなら、
見ないでください!
ほんとにおもしろいので、ぜひ(^_^;)
クロスファイア
今まであげたような名作を次々生み出す、化け物じみた筆力を持つ宮部さん。
そんな彼女が孤高の女性主人公に「炎」のサイコキネシスを持たせたら?
もう絶対面白いですよね。
色々なアニメやマンガ、映画で様々な炎があらわれますが、このクロスファイアの炎が1番熱そうに感じます。
これってすごくないですか?
だってアニメ・マンガ・映画は実際に炎の描写が見られますが、このクロスファイアは小説です。
このこと1つとっても、いかに宮部さんの表現力が凄まじいかがわかると思います。
しかしここでも素晴らしいのが心理描写。
私達は主人公のその力を、決して羨んだりできないんですね。
対比する考え方をもつ、もう1人の登場人物も見事。
この国に死刑制度がある以上、全ての国民が一度考えなければいけないはなしも内包されています。
一筋縄ではいかない、非常におすすめの小説です!
まとめ
如何だったでしょうか?
私が特に特に面白いと思った本を紹介しました。(迷いましたとも!)
宮部みゆきさんの著書には、他にも面白いものが山とあります。
正直読んでない人が羨ましい。
だってあの最高の体験ができるんですから!
気になった方は、是非手にとって読んでみてくださいね。
それでは、最高の読書ライフを♪