穏やかな心をあらわす画像

「引き寄せの法則」というものがある。
僕が知った時はまだまだメジャーなものではなかったが、今ではよく知られる言葉になった。

とっても簡単に言うと「願いはきっと叶う」というものだ。

引き寄せの法則は本当にある、とか、あんなものはインチキだ、とか、未だに論争は絶えない。
そして明確な答えはない。というか答えの出しようがない。

あなたがそれを信じようが否定しようが、それはあなたの自由だ。
どちらであれ、幸せになれるならそれでいい。

ちなみに僕はこういう科学の概念が通用しないもの、
いわゆるオカルトというものに関しては否定派だ
もうゴリゴリの否定派。

であるのにも関わらず、僕はこれに触れて人生が変わり、これだけは信じている。

あなたの人生が、どうも上手くいかないというのなら、一度耳を傾けていただきたい。

引き寄せの法則は嘘?本当?オカルト否定派の僕が信じる理由とは

引き寄せの法則を知るきっかけ

僕は前述したとおり、オカルト関係はまったく信じない人間だった。
今でもそうだと思う。

だが目に見えるものは信じる。

当時僕の周りには、なんだか不思議な輝きをもつ人が何人かいた。
それはオーラだとかそういうものではない。
ただ人間的魅力と活力に溢れていた。

うらやましいなあ、と思った。

この人なら、人生どうにでもなるだろうな、と思った。

そこでしばらく迷ったが、1人に勇気をだして率直に聞いてみた。

「どうしてそんなに魅力的でキラキラしていられるんですか?秘訣はあるんですか?」

と。

本当にこのセリフのまま聞いた。
ともすればイヤミともとれるし、異性ならほとんど口説いているような言葉である。
けれど僕も必死だった。恥ずかしがっている場合でもなかった。
人生の答えのようなものを探していた時期だったのだ。

相手は人間的にできている人だ、そんな否定的なことは思わない。(多分)
そして「私が魅力的なのはね〜」といきなり言ってくることもない。

もちろん何度も謙遜するその人に、僕は少ししつこく聞いてみた。
すると、

ザ・シークレットって本があってね。それを読んだ影響が大きいかも

と話してくれた。

僕が帰りに本屋に寄ったことは、言うまでもないだろう。

ザ・シークレットを読んで

我が家のザ・シークレット

さっそくザ・シークレットを読んだ。

感想は、

「なんじゃそら」

である。

『思ったことは必ず叶う。この世界はあなたを中心に回っていて、全てはあなたのためにある。宇宙のパワーを味方につければ全ての望みは叶う』
というようなことが書いてある。

オカルト否定派の僕である。
そんな僕からすると、この本はオカルトの権化のようなものだ。

「じゃあバイクが欲しいって思えばバイクが手に入るのかよ」
そう思った。

僕はザ・シークレットを放り投げ寝ることにした。

本のことなどどうでもよくなった僕は「ところでバイクがあったらいいな。あそこに行けるし、便利にもなるし」とバイクのことばかり考えながら寝た。

最初の引き寄せ

翌日僕は友人からの電話で目を覚ました。その彼の第一声が、

「お前、バイクいる?」

だった。いらない古いバイクを譲ってくれるというのだ。

あまりに僕がうろたえるものだから、とても心配されたことを思っている。

通話を切った後、僕は頬をつねった。
こんなマンガみたいな行動をしたのは後にも先にもこの時だけだ。
人間信じられないことがあると、ほんとに頬をつねるんだな、と思ったことを覚えている。

もう一度ザ・シークレットを読み返してみる

これは一体どういうことだ、何が起こっているんだ?

そう思った僕はもう一度ザ・シークレットを読み返してみた。

引き寄せの法則は、僕が真にそれを信じればその事象を引き寄せるものであるらしい。

しかし「じゃあお金がいっぱい儲かるはず」と念じてみても、それは心のどこかで「お金無くなったらどうしよう。この先そうなったらいやだし、実際そうなりそうだな」と同時に考えていることを意味する。

「宝くじ、お願いだから当たってください」と切に願う人は「当たるわけないくらい確率が低い」と思っており、真に信じていないというわけだ。

確かに当たると信じているなら
「まあ絶対当たるんだから祈る必要もないし。なんなら今じゃなくていつ買ってもいいし」
くらいの感じで口笛でも吹きながら購入所に行くことだろう。

心の底の底から信じることは難しい。
口に出しているだけでも、頭の中で念じているだけでもダメなのだ。

しかし僕がバイクを「引き寄せた」のはどういうわけだろう?

おそらくバイクがその気になれば手に入るものだったからだろう。
前日ザ・シークレットの内容を否定はしたが、バイク自体はあることが当たり前かのように想像しながら寝た。

それがよかったのだろうなと結論づけたが、本当の答えはわからない。

ちょっと引き寄せの考え方を続けてみた

『僕が前日ザ・シークレットを読んでいなくても、そしてバイクのことを1ミリも考えていなかったとしても、翌日友人から電話がかかってきてバイクはもらえただろう』

と、多くの人は思うだろう。

僕もそうだったが、ちょっと考えてみたことがある。それは、

「この引き寄せの法則の考え方を実践しても、別に損はしないな」

ということである。

だって頭の中で「これは絶対こうなるはず! これは必ずできるはず!」と信じるだけなのだ。
プラス思考に毛が生えたものと思えばとりあえずOKなのだ。

差し当たってのデメリットはなさそうなので、ちょっと引き寄せの考え方を実践して日々を過ごすことにした。

身の回りに引き寄せが溢れている

引き寄せの法則の画像

そこから僕の日々は一変した。

身の回りは驚くほど引き寄せに満ちていた。

これまでは偶然と呼んでいたあれこれも、また気づいていなかったあれこれも、どれも引き寄せと呼べるのではないだろうかと思えるようになった。

偶然では片付けられないようなものばかりなのだ。

出かける前にふと
「あの人に何年もあってないけど元気かな、久しぶりに会いたいな」
と思ったら、渋谷のラーメン屋さんのカウンターで隣に座った人がその人だったこともあった。

そうなると楽しくなってくる。

僕はそこで引き寄せポイントなるものを導入した。
もちろん僕のオリジナル設定だ。
間違ってなどいやしない。
ザ・シークレットによればこの世は僕中心にまわっているのだから、人に迷惑さえかけなければどうでもいい。

さて、引き寄せポイントとは
「小さな引き寄せを発見したら1ポイントゲット。ゲットしたら喜ぶ」
というだけのものだ。

別にポイントの総数も数えない。

なぜなら数えてなどいられないほど、この世は引き寄せに溢れていたのだ。

人生が変わる時

未来への希望を促す男の画像

例えば仕事で
「順調にいっていても最後にはどうせダメになると思ったら、やっぱりダメになった。いつもこうだ。オレはなんて運が悪いんだ。どうせオレなんて…」
みたいなことはないだろうか。

小さいことなら
「折りたたみ傘を持たない日に限って雨が降り、持って出かければ雨が降らない」
というようなやつ。
いわゆるマーフィーの法則だ。

僕はしょっちゅうあった。

あったがかなり少なくなった。

マインドを変えれば、驚くほど最後にひっくり返されることが減った。

上手くいくと信じぬいたものは成功する確率が飛躍的に上がった。

もちろん辛いことがなくなるわけじゃない。
悲しいことも相変わらずある。
某塾の成功マンガみたいに、何もかも上手くいくなんてことはない。

だけど何か壁のようなものにぶち当たっても、多少のことではへこたれなくなった。

仮に引き寄せというものが実はこの世に存在しないとしても、僕がタフになって以前より幸せになったことは目に見える事実だ。

カラーバス効果

「それはカラーバス効果といってね、人間の心理現象の1つで君の勘違いさ」

こんなことを言ってくるやつが必ずいる。

カラーバス効果とは例えば
「今流行っている服は赤色です」
と聞いたら街中で赤色の服を着ている人が目に付き
赤色の服を着ている人が増えた!」
と感じる人間の心理現象のことだ。
たしかにその心理現象は存在する。

それに対する僕の答えはこうだ。

で、だから何?

である。

引き寄せの法則が壮大な勘違いで存在しないとしても、それをきっかけに僕が幸せになって、人間関係も経済的にも豊かになっていることは、まぎれもない事実だ。

カラーバスでもクレパスでもバスロマンでも関係ない。

幸せをつかめるならなんでもいいじゃないか。

誰か損したかい?

でも1つ注意点。いきなり高望みはしないこと!

前述したが、
「こうなったらいいな」
というのは逆に、
「こうはなりたくないな」
と考えているということでもある。

悩みが切実であればあるほど、そうなってしまう傾向が強い。

僕はバイクが手に入らなかったらどうしようなどとは、考えも考えようもなかったし、久しぶりにラーメン屋であの人と再開できなかったらどうしよう、などとも考えなかった。

思いが強ければ引き寄せるものは逆になる。

「お金持ちになりたい」と考えれば「貧乏にだけは絶対なりたくない」と同時に考え、後者のほうが思いは強いだろう。
「いつか大好きだったあの子に再開する!」だったら「会えなかったらどうしよう」が必ず深層心理に存在するはずだ。

そういう場合は負の想いの方が勝ちやすい。

金持ちになった自分は想像しにくいが、貧乏になる自分は容易に想像がつくからだ。

お金持ちになりたいと念じた人は、皮肉なことに貧乏を引き寄せてしまうのだ。

ではどうすればいいか?

身の回りからコツコツと。引き寄せポイントを貯めよう

まあ簡単にいってしまえば徳を積むということだろうか。

決して楽をしようとしてはならない。

引き寄せは怠け者が使う便利な4次元ポケットではない。
邪な思いで利用しようとすると、手痛いしっぺ返しにあう可能性がある。

笑うセールスマンというマンガ・アニメがかつてあった。
あれを思い浮かべるとわかりやすいだろう。

僕が前述した引き寄せポイント。
これを少しづつ貯めていくというのが1番よいと思う。

引き寄せは、なりたい自分も引き寄せる!

分かりやすくバイク等の話を先にしたが、こちらが本題といっていい。

なりたい自分、理想の自分、本当の自分、これらをも引き寄せてしまうのが引き寄せの法則の凄いところだ。

これに関しては「できるよ、なれるよ」としか言いようがないので、ここでも「引き寄せの法則が仮に存在しないとしても効果があるよ」という話をする。

なりたい自分を引き寄せようとする人は、それと相反する行為をしなくなる。
だってそれをするということは引き寄せを信じていないことになるし、行動とマインドに矛盾を抱える。

仮にやってしまったとしても、次からはやらないように務めるだろう。
それだけでも随分違う。

誠実で好かれる自分を引き寄せたいと思えば、くだらぬ嘘などつかなくなる。っていうかつけなくなる。

信頼される自分を引き寄せたいと思えば、面倒な仕事を自ら引き受け投げ出すことなく完遂するようになる。っていうか手を抜くことなど考えなくなる。

美しさを引き寄せたいと思えば、自堕落な生活をおくらぬようになる。っていうかおくれなくなる。

「じゃあ私乃木坂46のアイドルみたいになれるんですか〜?どうなんですか〜?」

と聞いてくる人、なれない。

だってあなたがなれるって信じてないじゃない。

あなたが自分の努力を背景に、心の底から信じることができれば、きっと何にでもなれる。

終わりに

叶えるべき未来の画像

引き寄せの法則は確かに存在すると僕は思う。

ただ前に書いたとおり、存在するかどうかはどうでもいい。

僕、そしてあなたが幸せになりさえすればいいのだ。

もちろんこの法則が、便利な魔法なんてものではないことだけは、重々承知してほしい。

僕の考え方はザ・シークレットの内容とは少し違っているかもしれない。

でもそれは関係ない。だって宇宙は僕を中心にして存在しているし、僕が言ったこと感じたことが僕の宇宙の全てなのだ。

そしてあなたの考え方が僕と違っても構わない。

あなたの宇宙の中心はあなたなのだ。

それをどう作り変え何を引き寄せても、誰も文句は言わないだろう。

あなたの人生が素晴らしいものになることを、切に願っている。

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