本に没頭する子供

こんにちは、本が大好きヒカリンです。

「小説が好きになりたいけど、どれから読んでいいかわからない」
「本を読んでも最後まで読めない。でも本を読める人になりたい」

という人はいませんか?
そんな人には「東野圭吾」さんの小説がおすすめです。

また、普段から小説を読むけど、東野圭吾さんの小説は読んだことがないという人は、
ぜひ読んでみてください。
その面白さにびっくりすると思います。

本記事では、東野圭吾さんの魅力と、私ヒカリン的おすすめをご紹介していきます。

私はネタバレが大嫌いですので、ネタバレ一切なしです。
ご心配なく!

本が大好きになりたいなら、東野圭吾の小説がおすすめ

容疑者Xの献身(ガリレオシリーズ)

こちらは超有名作品ですね。
福山雅治さん主演で大ヒットドラマになった「ガリレオ」シリーズ。
その劇場版の原作がこの「容疑者Xの献身」です。

ガリレオ放送当時から容疑者Xの献身は刊行されていたので、
あのドラマは「容疑者Xの献身」劇場版ありきで進んでいたのだと思います。
でなければドラマ版に、前編・後編構成で組み込まれていたことでしょう。

なぜならこの作品は、ガリレオシリーズの中でも、
いや東野さんの小説の中でも、
いや、この世に存在するどんな物語の中でも、
飛び抜けて素晴らしい出来だからです。

ガリレオシリーズはシリーズ第1作「探偵ガリレオ」から始まり9作が出版されています。
どの作品も主人公の「湯川学」と数人の警察官が共通するだけなので、
続けて全て読まないと満足できないということはありません。

さてシリーズ3作目にあたる「容疑者Xの献身」、実はこのシリーズでは初の長編にあたります。
それまでの第1作「探偵ガリレオ」、第2作「予知夢」は全て短編集となっていました。

当時、同じノリでこの小説を手にとった私は衝撃を受けます。

私は凄いものを読んでしまった…!

そう思ったのは、星新一の小説を読んで以来のことでしょうか。
(その時のことはこちらに書いてあります。おすすめですよ!)

とにかくストーリーがものすごい。
東野さんは、読者の心情が手にとるように分かっているのでしょうか?
作者の手の上でコロコロ転がされるほど楽しいことはありません。

興奮した私は、普段一切本を読まない友人に勧め、ある賭けをしました。それは、

「頼むから読んで。面白くなかったらなんでも好きな食べ物おごるから。でも面白かったらパフェよろしく!」

というもの。

結果はわかりますね?
後日私は、興奮してこの本の魅力をなぜか私に熱弁する友人をニヤニヤ眺めながら、
おいしいパフェをタダで堪能しました。

あなたも私と賭けをしませんか?

ドラマ派の人も楽しめる

ドラマと小説は別物です。

とはいえ「ドラマ版は小説に劣る」という意味ではありません。
ドラマ・映画版は素晴らしいできだったと思います。

なにより福山雅治様のお顔が楽しめるのが最高です。

では、ドラマ版にはない要素とはなんでしょうか?

それは東野さんの文章です。
何を言ってるのと思う人も多いと思いますが、東野さんの文章は、ただそこにあるだけで面白いんです。

正直東野圭吾さんの文章なら、
例えば平凡な男の朝起きてから夜眠るまでの描写だけでも、十分楽しめると思います。

さて余談ですが、小説版では、ドラマ版でほぼ主役ヒロインとして登場する、
柴咲コウさん演じる内海薫刑事がでてきません。
が、ご心配なく。
4作目からしっかり登場します。
ドラマチームがヒロインを用意したくて、東野圭吾さんと話し合ったみたいですね。
先に本の中で登場させることを条件に、内海刑事が誕生したようです。

なんだか大人のお話で生まれたなんて大丈夫?
と思ってしまいがちですが、正直このキャラクターは素晴らしいです。

彼女が誰のファンで誰の曲をipodで聴いているか、
ぜひシリーズ内のどこかで楽しんでもらいたいですね。

話が「容疑者Xの献身」から少しそれてしまいました。
映画をすでに観た、という方も十分楽しめます。
東野圭吾さんの筆力、存分に堪能してはいかがでしょうか?

嘘をもうひとつだけ(加賀恭一郎シリーズ)

こちらの作品自体はそこまで有名でないかもしれません。

阿部寛さん主役の、ドラマ「新参者」と同じシリーズと言ったほうが、分かる人は多いでしょう。

実は新参者は、加賀恭一郎シリーズの1冊なんですよね。

さて、でも私がおすすめするのはシリーズ第6作、
しかもシリーズ唯一の短編集という、なんとも中途半端な作品です。

「嘘をもうひとつだけ」

私はこの作品で、初めて加賀恭一郎に出会います。

最初は暇つぶしに読んでいただけでした。
どうやら短編が5つほど入っている文庫だったので、まあちょうどいいですよね?

ライトな感じで読み進めていると、私はふと気づきます。

「なんかこの主人公、めっちゃ魅力的じゃない?」

ということです。

物語は特に派手さはありません。
主人公の加賀恭一郎も、真面目な普通の男です。
間違っても阿部寛さんのようなクセはありません。
(ドラマ版の阿部寛さん批判ではありませんよ!)

いろんな人が加賀恭一郎の魅力を語っています。
そこには深い愛情であるとか、事件にかける覚悟の大きさ使命感だ、とか様々です。

ですが私は未だ自分の答えを持ちません。
不思議な魅力としか言いようがないです。

ガリレオシリーズの湯川教授のような特徴もあまりないのです。
私の頭の中で描写される加賀は、短髪でガタイのいい真面目な警察官です。

であるのに加賀恭一郎の魅力に、この短編5つですっかりハマってしまいました。
まさかこの地味な主人公がシリーズ化しているものだとは思わず、
それを知った時はすぐさまシリーズ第一作「卒業」を買いに行きました。
加賀が大学生時代の話というのには驚きましたけど(^_^;)

さて、なぜ私がこのシリーズ第6作という中途半端な作品をおすすめするかというと、
私がこの本からシリーズを追いかけて、十分楽しめたからです(-_-;)

短編集なので、ライトに加賀恭一郎の魅力に触れられるという点が
特におすすめポイントですね!

秘密

こちらは東野圭吾さんの代表作の1つですね。

前述した2作が刑事がたくさんでてくる捜査物なのに対し、
こちらは超常を描いたファンタジードラマもの。

広末涼子さん主演で映画が大ヒットしました。

東野圭吾さんもこの作品で賞をとりブレイクしましたが、
それ以前の作品も素晴らしいものばかり。

選考委員も読書家も、いったいそれまで何を見ていたんでしょうね、
と珍しく毒を吐いておきます。

さて、この作品は、自分だったらどうだろうと考えながら読むと、
妄想と苦悩が止まらなくなります。
自分が夫の立場なら? 妻(娘)の立場なら?
そして物語の中で、二人はどういう道を選ぶのか。

最後まで一気に読んでしまうと思いますよ!

時生

トキオ、と読みます。

TOKIOの国分太一さんと嵐の櫻井翔さんでドラマ化もされました。

私はこの作品の表紙を見るだけで、涙がでそうになります。

本当に本当に、本を読んでグシャグシャに泣いたのはこの時が初めてだったと思います。
なんなら今も泣いています。

素晴らしいストーリーでした。
ただ少し長いので、ちょっと本に慣れてからのほうがよいかもしれません。

でも勧めずにはいられなかったんです、すみません( ;∀;)

ナミヤ雑貨店の奇蹟

とっても読みやすいと言われている「ナミヤ雑貨店の奇蹟」

でも実は、ストーリー自体はちょっと複雑です。

ただそこを「読みやすーい」と読者に言わせ、
すらすらライトに読ませてしまうのが東野圭吾さんなんですねー。

だからこの本は軽い感じなのに、十分な満足感を得れるんじゃないかなと思います。

一方映画版は、あまりよい評判は聞きません。
ですので、まずは本から読んでみるのがいいんじゃないかなと思います。

ライトに深く感動したいならこの本は特におすすめです!

まとめ

いかがだったでしょうか?

東野圭吾さんの本の中でも、特に面白く、特に読みやすいものをチョイスしました。

ぜひ手にとってみて、東野圭吾ワールドにどっぷりハマってほしいなと思います。

以上、ひかりんでした!

(written by ひかりん)

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