
ライブにおけるギターのボリュームコントロール、皆さんしっかり行っているだろうか?
ぶっちゃけ音のよさよりこっちのほうが大切なことが多いと僕は思う。
あなたがもし、通常ボリュームとソロ用の大きいボリュームの2つで勝負しているのなら、ちょっと考え直したほうがいい。
現代音楽では、昔のように歌の時は小さく、ソロの時は大きくだけで乗り切れるものではなくなっている。
かなり細かいボリュームコントロールが必要になっているのだ。
BOSS ボス Dual Footswitch FS-7は、そんな悩みを解決してくれる可能性がある。
あなたのシステムに取り入れられれば、痒いところに手が届くようになる。
目次
ギターのボリュームコントロールにはBOSS FS-7が超便利!アンラッチペダルを取り入れよう

僕の使い方
僕が通常用意している音のボリュームバリエーションは、普通のボリュームとソロ用に大きくしたボリュームの音色の2種類。
そこにこのFS-7を導入すると計6種類のボリュームバリエーションを用意できることになる。
ライブが始まるとPAエンジニアがフェーダーをいじる必要がほとんどない。少なくともギターにおいてはPAの腕に依存する要素が減るといえるだろう。
FS-7の手前部分Bを踏んでいる間は1デシベル音量が上がるように設定する。ちょい上げという感じだ。
FS-7の手前部分Aを踏んでいる間は3デシベル音量が上がるように設定する。爆上げという感じだ。
これで
- 普通のボリューム
- ちょい上げボリューム
- 爆上げボリューム
- ソロ用の大きいボリューム
- ソロ用の大きいボリュームをさらにちょい上げ
- ソロ用の大きいボリュームをさらに爆上げ(多様厳禁)
の6つのボリュームが手に入る。
便利なのが2,3だ。
これでクリーンやクランチの音色でボリュームを簡単に上げられる。
ソロ用に歪んだ大音量を用意している人は多いが、クリーンやクランチのブーストペダルまで用意している人は少ない。
あまり出番がないうえ、ボードスペースを圧迫するためだ。
6の最大音量もここぞという時に重宝する。
ブレイクで一瞬ギャイーンとやれば大迫力になるはずだ。
但しとてつもない爆音になるので使い所には注意が必要だ。
アンラッチモード(モメンタリーモード)は踏み変えが楽
FS-7にはラッチモードとアンラッチモード(モメンタリーモード)の2つが搭載されて切り替えられるのだが、僕はアンラッチモードで使っている。
アンラッチモードとは、踏み続けている間だけ作用するモードのことだ。(ラッチは通常のエフェクターのスイッチと同じ。一度踏むとON、もう一度踏むとOFF)
なにそれ使いにくくない?と思うかもしれないが、使ってみるととても便利だ。
僕のシステムだと、踏み込むとボリュームが上がり、足をフッと離すとボリュームが元に戻る。
足を離すだけでオフになるので、一瞬ワンフレーズだけボリュームを上げるなんてことも可能だ。
歌の合間にカウンターメロディーを差し込むなど、使い所は無限にある。
これを通常のエフェクター、つまりラッチモードタイプのエフェクターのオンオフでやるとなると、かなり演奏に支障がでる。アンラッチならつま先を乗せるだけなのだ。楽ちん。
FS-7で僕は何をONにしているのか
さて、僕はFS-7を使って、何をONにしてボリュームを上げているのか。
僕はAX8というFractal Audioのフロアタイプのアンプシミュレーターをライブでは使用している。
その中で普段使わないEQエフェクターを2つ用意し、通常はオフにする。そしてそれにFS-7をアサインするのだ。
もちろん同じFractal AudioのAxe-FX3 FX2 等でも可能だ。
Bossのアンプシミュレーターでも最近のものはほとんど大丈夫だと思う。
アンプシミュレーターを使わない人でも、BOSS MS-3などのループスイッチャーを使っているなら、エフェクターを使って設定できるだろう。
他にもアンプを操作したりエフェクター自体を操作できたりするので、お手持ちのシステムに組み込めないか考えてみるといいと思う。
あなたのシステムが超絶に便利になるだろう。
ボリュームはギター本体手元のボリュームノブを使おうよ、という声
まあ無理だ。
ブルースでもやっているならそれでよいが、現代の音楽では無理。(音楽の優劣の話ではない)
それに手元のボリュームノブと上記システムをかけあわせれば、より多くのバリエーションをもてる。
ついでに他の用途にも使える
ルーパーのアンドゥやリドゥ、再生・停止とか、ディレイのタップテンポの設定等、便利さを上げれば枚挙に暇がない。というかそっちの用途に使う人の方が多いだろう。
ま、だからこそボリュームコントロールに使うと便利だよという記事を執筆しているのだが。
とにかく便利すぎて笑える。
まとめ
僕はさらにボリュームペダルも使って細かく細かくボリュームコントロールをしている。
リハが終わった後はPAエンジニアとここでは何db上げるかなどと話し合い、翌日のリハまでに調整し詰めていく。音色よりもこれをやっている時間の方が全然長い。
ボリュームコントロールは奥が深いのだ。
もし軽んじていたり悩んでいたりするのなら、FS-7を自分のシステムに取り入れられないか考えてみるといいだろう。かなりコンパクトなので重宝している。
では、快適なギターライフを!