DTMの画像

DTMをやるならDAWソフトは必須だ。
ゴルフでいえばクラブみたいなものだからだ。
タイガー・ウッズもクラブがなければ、1ミリたりともボールを動かすことはできないだろう。

「DTM」や「DAWソフト」が何のことかわからない人は本記事を読むことはおすすめしない。
ただそういう人ももし音楽でプロを目指すなら、「DTM」や「DAWソフト」で調べて知識を得てから本記事を読んでもらいたい。

DAW選びは初心者に向けたものと中級者・上級者に向けたものとではオススメするものが違ってくる。
そしてプロを目指すものとそうでないものにもまた違う。
ここではDAWを使って飯を食っているプロが、「プロを目指すならどのDAWソフトを選ぶべきか」を説明していく。
本格的にDTMを始めようと思っている人にも、ためになる話だと思う。

DTM/プロを目指すならどのDAWソフトを選ぶべきか?

DAWの画像

良いものを作りたいだけならどれでもよい

いきなり話の腰を折るようだが、良いものを作りたいだけならどのソフトを使ってもよい。
レコード会社やディレクターは、別にあなたがどのDAWを使っているかに興味はないからだ。
よい音楽さえ納品してくれれば文句は言われない。
そして技術が発達した現在、有名なものならどのDAWを使ってもよい音楽は作れる。
これは基本事項として、絶対に心に留めておいてもらいたい。

ただし利便性は変わる

DAWの世界は昔と比べれば随分進化し、できることは大差ない。
DAWよりも使い手の力量がものをいう時代、というわけだ。
だが利便性は異なる。
それはDAWの性能というよりも、主に外的要因によるものである。

例えば日本のシェア率NO,1であるCubase
こちらは機能もさることながら情報の多さも魅力の1つだ。
日本語しかできない初心者ユーザーでも、サイトや動画で有益な情報をたくさん拾うことができる。

次いで人気のあるLogicはMacユーザーしか使えないが、そもそもDTMユーザーにはMacユーザーが多く、情報もたくさんある。
価格が安い上に高品質なのも魅力である。
ただし、よくも悪くもAppleの方針に左右されるため、いきなり仕様変更がある可能性はある。

FL studioは……と書き進めようと思ったが、これではその辺の初心者用の紹介記事と同じである。
ここではプロを目指し、実際にプロが業務で使うにはという視点で見ていきたい。

僕はPro tools 一択

正直もう僕はこれ以外使う気はない
音がよいとか、こういう機能があるとか、そういうことではない。
音楽スタジオとの互換性がPro toolsは随一なのだ。
というか、Pro toolsしか持ち得ないといえる。

それは何故か?
理由は簡単だ。スタジオ側もPro toolsを使っているからだ。

自宅でアレンジ作業が終われば、スタジオにそのままファイルを丸投げできる。
そしてスタジオでRecし終えたファイルを、そのまま家に持ち帰り作業ができる。
これは正直どのDAWのどの機能よりも便利なものだと僕は思う。
もちろん自分がCubaseを使っており、スタジオ側もCubaseを使っていれば上記のことができる。
そしてそのスタジオがPro toolsを使っていないのであれば、あなたがPro toolsを使っていても上記のことはできない。
だがプロ仕様でそんなスタジオは中々ない。ほぼ全くないといえるだろう。
少なくとも僕は見たことがない。

他のDAWだとスタジオに音を持っていけないの?

もちろんそんなことはない。
ただそれには書き出しの作業が必要になる。
エフェクトの調整もスタジオ側でできない。(これが痛い)

そして持ち帰りも同様だ。
必要なものは書き出してもらい、持ち帰らなければならない。
さらに編集の自由度もかなり大きく下がる。(流石に別テイクまでは持って帰れないし)

これが毎日のように続くのだ。
僕からすればちょっと考えられない。
別テイクがあれば補えたという場面も非常に多いだろう。

しかし初心者やアマチュアには厳しい壁も

Pro toolsを使うにおいて、初心者には最初に乗り越えるべき壁がある。
それは日本における情報の少なさだ。
そこはCubaseとLogicに確実に軍配があがる。
とはいえ僕が始めたころはロクに情報もなかったがなんとかなったし、その頃と比べれば今は天国のように情報は多い。(ぶっとい分かりにくいマニュアル読んでたんだぜ!)
あくまでCubaseとLogicに比べれば少ない、という話である。

ついであげられるのが付属する音源の少なさだ。(音源とは「ドラムの音」だとか「ベースの音」だとかそういう打ち込むためのソフトのこと)
これもCubaseとLogicが豊富で、品質も高い。
Pro toolsは数あるDawの中でも圧倒的に初期音源ソフトが少ない。
基本的に別売りの音源を買わなくてはならないだろう。(僕は付属音源も愛用しているが)

さらにフリーの音源やエフェクトは基本使用することができない。
形式が違うためである。
たとえばパソコンであれば、windowsだとフリーで使えるソフトがあるのにMacだとフリー版がない、ということがあるだろう。
Pro toolsも似たようなもので、独自の形を採用しているのでフリー版はほぼ対応していない。
有料の製品でさえマニアックなものは対応していなかったりして、うっかり購入して泣きをみたこともある。

正直初心者やアマチュアにはデメリットの方が多い。
音源ソフトを買えば出費もかさむ。
CubaseやLogicを選んだほうが、確実によいだろう。
あと、VOCALOIDをやりたいならCubaseだ。
これはCubaseが利便性に特化しているので、もうそちらを選んだほうがよろしい。

プロになっても全部自分でやるし、という人はなんでもよい

自分は家で全部録るからスタジオも行かないし、ミックスも自分でやるし、なんならマスタリングも自分でやる
こういうスタイルを目指す人はソフトなどなんでもよい。
後は配信するなり、CDにしてリリースなりをするだけなのだ。

僕はプロツールスをおすすめする

色々デメリットを挙げたが、僕はプロを目指すならやはりプロツールスをおすすめする。
スタジオとの互換性は、やはり捨てられないところだ。
とはいえ明らかにCubaseの方が便利なので、それプラス Pro toolsも使うという考え方もよいかもしれない。

一番最初に書いたとおり、現在では作品の良し悪しはDAWにはあまり左右されない
僕が書いたデメリットを嫌がるなら(大概の人は嫌だろう)CubaseやLogic、もしくは他のDAWを選んでもよいだろう。

あとミュージックパートナーがいるなら、その仲間と同じDAWにしておいたほうがよい。
データのやりとりが一番多いであろう人と同じDAWにしておくべきである。
詳しく教えてもらえるというメリットもある。

番外編 優越感

ちなみに「プロ仕様を使っているぜ」という優越感を感じたい人ならPro toolsを使えばよい。
TVや映画で音楽の録音シーンがある時、ごくたまにモニター画面が映る。
その時映し出されているのは大概Pro toolsの画面である。
何の生産性もないことではあるが、そういうのが好きな人ならPro toolsをいじってみるのも一興かもしれない。
どうだろうな〜、そんなんで続けられるかな〜。

番外編 その2

ちなみにレコーディング・エンジニアを目指す人は、Pro tools一択である。
このソフトに特化して、目をつぶってでも扱えるようになっておいて損はない。
なおその際は、マウスでなくトラックボールに慣れておいたほうがよい。(僕はいつもスタジオでトラックボールに苦戦する)

まとめ

pro toolsの画像
pro tools のMix画面

如何だっただろうか?
Pro tools を勧めているのか止めとけと言っているのか、はたまた使えと言っているのかよくわからない記事になってしまった。
むしろCubaseの回し者かのようである。

ただひとつだけ最後に言っておきたいことは「僕はDAWにPro toolsを選んで本当によかったと思っている」ということだ。(使いたいフリーソフトが使えない時はチクショーとなるけど)

絶対にプロになってやる、という人はプロツールスを選ぶのもいいだろう。
かつての僕もそう心に決めて、借金までしてPro toolsと高価なオーディオインターフェースを購入したのだから。

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