
コロナウイルスの猛威が止まらない。
「コロナって一体何なの? どれくらい危険なの? どうやったら解決するの?」といった疑問を、報道が頻繁になった年明け、または非常事態宣言がでた4月頃に調べた人は多いだろう。
しかし簡単に答えが見つかりそうに見えるその問いに、未だ回答はない。
メディアやマスコミは引っ張れそうな足を引っ張り邪魔をすることに血道をあげている。
分かったことは「コロナウイルスについては何も分からない」ということだけだ。
「ファクターX」なんて言葉も飛び出している。
かっこよくいっているが、よくわかんない因子があるかも〜、知らんけど、と言っているだけだ。
本記事では、マスコミが一切着目しない日本とアメリカでのコロナによる死亡者数と、日本の死因別死亡者数、そしてアメリカの死因別死亡者数について見ていきたい。
目次
コロナの死亡者数と、日本とアメリカの死因別死亡者数
コロナウイルスによる死亡者数
コロナウイルスによる死亡者数は以下の通り(2020年8月20日現在)
アメリカ | 175,000人 |
日本 | 1,148人 |
イギリス | 41,397人 |
中国 | 4,634人 |
アメリカがギョッとするほど多いが、人口比で比べればイギリスも似たようなものだろう。むしろアメリカを越えているほどだ。
表には載せていないが、死亡率でみるとベルギーが突出しており、致死率1%を越えている。(感染者78,897に対し約1万人が死亡)。ちなみに人口に対する感染率も高い。
世界が首をかしげているのが日本である。
日本人ですら「なんで?」と思うほど感染者数も死亡者数も少ない。
麻生太郎の言う通り「民度が違う」という考えは早計すぎるだろう。
そう思えれば誇らしいが、その考えはあまりにバカ丸出しかつ危険である。
とはいえ理由はわからない。
元来耐性があるだとか、予防接種のおかげだとか言われているが、やはりわからない。
日本の死因別死亡者数
日本の死因別死亡者数を見てみよう。
がん | 373 584 |
心疾患 | 208 221 |
老衰 | 109 605 |
脳血管疾患 | 108 186 |
肺炎 | 94 661 |
不慮の事故 | 41 238 |
誤嚥性肺炎 | 38 460 |
腎不全 | 26 081 |
血管性等の認知症 | 20 521 |
自殺 | 20 031 |
これを見て驚く人は少なくないと思う。
現在のコロナウイルスの死者数と比べれば、比較にならないほど大きい数が並ぶからだ。
ガンは約37万人と非常に多い。
ガンは仕方がないと思う人も多いかもしれないが、子宮頸がんなどはウイルスの感染で起きる。
予防ワクチンがあるにも関わらず年間約3000人が死亡している。
驚くのは肺炎だろう。
コロナウイルスによる肺炎で経済が傾くほど大騒ぎしているが、そもそも肺炎で毎年10万人近くが死亡している。
コロナウイルスでの死亡者は、今の所その約100分の1だ。
インフルエンザではワクチンがあるにも関わらず、毎年1万人ほどが亡くなっている。
自殺や交通事故も無視できない。健康な人が亡くなっているのだ。
毎年1000人以上亡くなる「餅」の方が危険ではないかと揶揄されていたりする。
考えてみれば私達は、年間1万人が死亡するインフルエンザを「かかったら困るね」程度の扱いしかしていない。
こうなると「コロナウイルスに必要以上に恐怖するのはバカみたい。他の病気のほうがよっぽど怖いよ」という意見がでてくるのは頷けるような気もしてくる。
そしてそう主張する人も現れてきた。
しかしそれは国内だけの「数字」を見ていればの話である。
アメリカの死因別死亡者数
アメリカの死因別死亡者数を見てみたい。
日本語の資料は1994年のものしかなかったので、CDCのホームページで調べると2017年のものがあった。
全て英語だったので、間違いがあればグーグル翻訳先生に文句を言ってほしい。
- 死者数:2,813,503
- 心臓病:647,457
- がん:599,108
- 事故(故意でないけが):169,936
- 慢性下気道疾患:160,201
- 脳卒中(脳血管疾患):146,383
- アルツハイマー病:121,404
- 糖尿病:83,564
- インフルエンザと肺炎:55,672
- 腎炎、ネフローゼ症候群およびネフローゼ:50,633
- 意図的な自傷行為(自殺):47,173
となっている。
この数字に対してアメリカのコロナウイルスの死者17,5000人。
しかも凄まじい速さで増え続けている。
率直に言ってやっばくないですか?
日本の死因別死亡者数との比較だけで楽観視するのは危険だよ、という話
実はこの記事を書き始めた時、僕は正に「他の病気の方がよっぽど怖いよ」という考え方だった。
だがふと「アメリカの死因別死亡者数ってどうなってるんだろう?」と考えCDCにのる数字を見て考えが変わった。
というのも、もちろんアメリカのコロナによる死亡者数は知っていたが、医療体制の違いが大きいのだろうと思っていたのだ。
しかしアメリカの他の病気の死亡者数をみると、人口比率で考えればそれほど日本と違いはない。
むしろ日本の方が多いとさえいえるだろう。
であれば日本の死亡者数が少ないことは、ただ運がよかっただけなのかもしれない。
弱毒化しているともいわれているコロナウイルスだが、ある日突然日本人にとって強毒化する可能性が無いとも言い切れない。
今はまだ楽観視もせず、かといって必要以上に恐れすぎず、最大限の予防対策をして日々を送るしかないだろう。